強み理論 第2章 強みを発掘する

2-5. フィードバック分析

フィードバック分析は、感性の強みを戦略的に発掘する方法です。意識しない強みを発掘できるという特徴があります。

フィードバック分析の実例

フィードバック分析のプランの一つに、レジュメや資料作成を入れていた人がいました。
一見うまくいっているように見えたのですが、4回目のときにあることに気が付きました。確実に締め切りが決まっている(提出先がある)ものは順調だったのですが、”この頃までに出来ているといい”という曖昧な締め切りのものは作成がずっと後ろ倒しになっていたのでした。また、長期間かかると予想される資料については、いつも出来上がり予定日が当初のプランと一致していないことに気が付きました。
そのことから、今まで間に合うようにプランを立てられてのではなく、追い込んで無理矢理仕上げるという方法を取っていたことが判明しました。
その後、追い込まない状態での自分の作業速度を知ることで、適切に資料作成にかかる時間を割り出すことができ、改善されました。

ワーク用資料・詳細

フィードバック分析は、本来、長期間継続して行うことで、2〜3年に二つか三つの強みを確実に見出す方法です。手順はいたってシンプルです。

(1) これから行おうと決めたことを、どのように行うか、その結果どのようになるか、詳しく書き記す。
(2) 詳しく書いたら、それを封筒に入れて9〜12ヶ月封印。
(3) 9〜12ヶ月後に開封し、予想通りうまくできていることが「強み」、全く見当違いだったり、うまくいかなかったことが「弱み」。

何か行動を決めたときは必ず書き記し、用紙を蓄積します。これは、書いたことが実現するというような安易な自己啓発ではありません。あくまでフィードバック分析を行い、客観的に強み発掘するために利用してください。

書き記したものを封印して9〜12ヶ月も待つ時間がない場合のやり方を、この章でご説明します。過去3年間で何か行動を決心したことを思い出し、そのときの思考、そのときの気持ち、そのときの状態をありのままに書き出すことでフィードバック分析を行います。

これとは別に、現在考えている今後のプランなどがあれば上記の方法で書き出し、封筒に入れて封印してみましょう。それを今から9〜12ヶ月後に開封して分析し、フィードバック分析を習慣化するきっかけにしてください。 こちらのワークはフィードバック分析のワーク1および2に当たります。

記入見本付きワークシートは無料で配布しています。下記からお申し込みください。見本を参考に、あなたの強みを書き出すようにしてください。
用紙が足りなければコピーしてお使いください。

この方法で強み発掘する場合の注意点

(1)フィードバック分析は長期間行うことで高い制度の分析ができる方法です。 1回だけではなく、継続できるよう習慣化してください。
(2)今回のワークでは、過去に計画を立てた段階の思考、気持ちになって作業を進めます。現在の思考、気持ちを反映しないように注意してください。
(3)習慣化して行う場合は、途中で開封したり修正したりしないようにしてください。

フィードバック分析は、最も確実に「強み」を発掘できる方法です。

フィードバック分析《ワーク1 手順》

強み発掘ワークシート
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1. シートを用意

「フィードバック分析用ワークシート1」を用意してください。

 

2. 1年〜3年前の間に計画したこと

過去1年から3年前までの間に計画したことを、どのように行おうと考えたか、そのときのことを思い出し、「考え」と「感じていたこと」も含め書き出します。(見本の②欄)

3. 過去の自分の状態と気持ちを思い出す

そこから9ヶ月〜12ヵ月後の状態と気持ちを思い出し、その当時フィードバック分析を行ったと想定して「思い通りになったこと」と「思い通りにならなかったこと」を書き出します。(見本の③欄)

ワーク1の作業はここまでです。
そのときのことや状態を思い出し、現在の考えを省いてなるべく正確に記入してください。

フィードバック分析《ワーク2 手順》

強み発掘ワークシート
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4. シートを用意

「フィードバック分析用ワークシート2」を用意してください。

▼見本シート2-8画像

5. 強みと弱み

ワークシート1で書き出した「思い通りになったこと」と「思い通りにならなかったこと」をまとめて書き出し、そこから強みと弱みを導き出します。(見本の⑤欄)

フィードバック分析を終えたら、続けて各フィードバックによって得られた強みをまとめ、真の強みを導き出します。


発掘した強みが、従来あなたが考えていたような「強み」とは異なっていたことにとまどいを覚えているかもしれません。強み発掘用のワークシートで判明したことは、事実に基づいた自分観察結果です。事実であるのなら、実際に使うことで確証が得られるはずです。
次に、第3章では発掘した強みをどう使ったらよいのかについて述べてゆきます。