個別化や自己分析・自己診断で世界において最も有名なツールはストレングスファインダー®ですね。実は「結果を見ても活用方法がよくわからない」という声をしばしば耳にします。

ストレングスファインダー®では物足りない、求めているものとは違う気がするという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回は、ストレングスファインダー®についてと、個別化や自己分析をするにはどうしたら良いかということを詳しく見ていきましょう!

ストレングスファインダー®とは

ストレングスファインダー®とは、アメリカのGallup社が開発・提供する「自分の才能を見つけて生かす」ためのツールです。オンラインで177個の質問に答えるテストを受けます。

クリフトンストレングス34は、あなたのクリフトンストレングス・テストへの回答に基づき、あなた固有の才能プロファイルを明らかにします。
オンラインテストを終えると、個人別のレポートとインタラクティブな学習リソース、その他のリソースを受け取ります。
これらの資料は、あなたが生来得意なことは何か、また可能な限り最強の人生を送るために、自身の才能を育成し、活用する方法について説明するものです。

https://store.gallup.com/p/ja-jp/10003/クリフトンストレングス34#details
クリフトンストレングス34

テストは1問最大20秒まで回答時間が設けられていますので、最大でも1時間あればテストは終了できます。(一般的な平均は30〜40分のようです。)
1つの質問に5つの回答が用意されていて、そこから自分に当てはまるものを選んでいきます。当てはまらなくても近いものをどうにか選ばなければなりません。20秒のタイムアップの後は自動的に次の質問に切り替わり、選べなかった質問に対しては無回答となってしまいます。

製品は、上位5つの資質がわかる「クリフトンストレングスの上位資質(トップ5)」が約2,300円、34全ての資質がわかる「クリフトンストレングス34」が約5,800円、上位資質から34の資質が全てへアップグレードする「クリフトンストレングス34アップグレード」が約4,600円です。

なぜストレングスファインダー®を活用しきれないのか

実は、ストレングスファインダー®の結果を見てもよくわからない、という人は多いようです。結果の分析サービスも多く存在します。たとえ分析結果を正しく理解できたとしても、それが本質的に自分の資質を表しているのか疑問が生じるのです。それは、なぜでしょうか?

過去の自分から時系列で見ていない

177個の質問に答えて、その答え方から自分の資質についてどういう傾向にあるのか分析していますが、これは過去簡単にできたことを幼少期から時系列に見ているわけではありません。

幼少期に使えていた強みが大人になったら使えなくなることは、よくあります。育ってきた環境、周囲の人などによっても、強みの磨かれ方が変わります。強みは社会的に「どの場面でも良いこと」とされるものばかりではないので、強みのせいで怒られるということを繰り返すと、大人になった時にブロックになることも。

幼少期から丁寧に、自分だけが出せている成果に注目して、どのような特性があるのかを見ていかないと、本当にそれが自分オリジナルの強みなのかどうか、ということがわからない場合があります。

上位5つの資質がわかってもどうして良いかわからない

上位5つの資質がわかっても、どうして良いかわからない、どうやって活用しようか悩む人も多いでしょう。これは、『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』の中で学べるようにはできていますが、似たような資質を持っている人でも発揮の仕方は違います。また、回答を5択の中から選ばなければならないので、そこに当てはまらない自分というものは無視されてしまいます。

分類上では同じよう見えるかもしれませんが、その資質を使うバックグラウンドが違うので、どのように発揮したら良いかは人によって違うのです。資質を見いだして磨き使っていくには、個別で具体的に見ていかないとうまくいきません。わかっても使えないなら、あまり意味がありませんね。

どういう傾向なのか見るためなら有効

ストレングスファインダー®は、質問に答えていくだけで分析してもらえます。結果を簡単に知ることができるので、自分の資質の傾向を知るには便利なツールではあります。
結果をもとに、こういう傾向にあるならこうしたら良いかな、という行動の指針にはなるので、試してみるのももちろん良いでしょう。

ただ、その結果が全て自分の資質を示しているわけではなくて、本当に自分の強みや自分の資質を知りたければもっと深く掘り下げる必要があります。自分だけの強みを知って、使いこなす、生かしていくなら「一般的にこの資質を持っている人はこうです」というレクチャーではなくて、強みそのものが何なのかに注目していきましょう。

自己分析・自己診断を正しくしたい人へのおすすめとは

自分を知りたくて自己分析・自己診断をしたい人におすすめのツールがあるので2つご紹介します。どちらも自分の「強み」に注目します。ここでいう強みはこちらです。

参考:https://tsuyomisoken.com/tsuyomi/

4つのポジショニングを知ろう

4つのポジショニングとは、自分の特性を4つに分類するワークをやります。
前に出るトップ(T)系、後ろで支えるバック(B)系、成果をとりに行くアタック(A)系サポート(S)系の4つの特徴でわけ、TA(トップアタック)、TS(トップサポート)、BA(バックアタック)、BS(バックサポート)にわかれます。

自分の特性がこの4つのポジショニングの1つに偏りがあるわけではなくて、大抵の人はどのポジショニングの特性も持っています。ですが、どこのポジショニングが強いか、どこが弱いかなどの特徴は人それぞれです。

4つのポジショニングのワークをやると、今現在自分のやっている仕事と自分の特性にズレがあるかどうかがわかるので、無理してやっているか、強みがちゃんと使えているかどうかがわかります。

4つのポジショニングについては、2021年6月現在、大人の女子校さんでセミナーが開催されています。
参考:https://otonanojoshiko.com/service/4position/

テキストはこちらから入手できます。
>>4つのポジショニングテキスト

自分の強みを知ろう

ポジティブ・フィードバック、ジョブ・フィードバック、フィードバック分析を含む、自分の強み、心の強み(人格特性)を分析するワークシート(小冊子のPDF版)を無料配布しています。
こちらからお申し込みください。

強みや世界観、ブロックなどもわかります。人生をうまく運んでいきたい方におすすめです。

まとめ

自己分析ツールはいろいろありますが、どれを使うにしても「自分はどうなのか」というところまで落とし込まなければ活用することはできません。一般的にこの資質はこうである、というものを知ったとしても、自分に当てはまらないケースもあるでしょう。

また、自己分析でこう出たから自分の特性はこうであると決めつけてしまうのも、そこからはみ出した自分を排除して視野を狭くしてしまうので、結局自分を正しく使えないことになります。
自分の傾向を知り行動の指針にするなど簡易でできる自己分析ツールは上手に使って、強み発掘などのワークで自分の強みに真剣に向き合ってみてはいかがでしょうか。