(※この記事は、短編コラム①『僕がやってきたビジネスコンサルティング』の続きです。)


まずビジネスが上手い人です。上手くて稼いでいて楽しくやっている人は省きます。そういう人はすごく少ないです。 ビジネスが上手い人はセンスもあるし強みもものすごく生かしています。強み以外のところはアウトソースして効率化できている人もいます。売上はかなり高いし、お客さんからも支持されています。 でも何か違うと感じていたんです。

ビジネスが下手な人はもう少しわかりやすかったです。全く向いていない人はまた違うけど、まだ上手くないという人もアドバイスをしているとその人がどうなるかおよそわかります。 どのくらいの売上になって、どういうお客さんがやって来て、どんなコミュニティになるのか。 それがイメージできるからコンサルしているんですが、ずっと小さな違和感を感じていました。

だって、ビジネスが上手くできる未来はその人が本当に望んでいる未来に思えなかったからです。 結構多くの人がビジネスが成功してお金が多く手に入ったら自分のやりたいことができると勘違いしています。最初は指摘していたけどあまりにも多くて言うことを止めました。

ビジネスにコミットするのは男性の方が多いと思います。一般的に言われている成功した男性経営者の8割ぐらいは燃え尽き症候群になります。実力も発揮したしお金も多く得た。人から信頼もされている。だから虚しい・・・そんな人をどれほど見てきたことか数えられません。 ビジネスは必ず上限が来ます。男性はもっと売上を上げなければという呪縛にかかっている人もよく見かけますが、女性はそういうことがないので早い段階で限界に直面します。 だって、ビジネスが作る未来って「お金」「労働」「成果」じゃないですか。どこにも『自分自身』『自分が本当に求めること』が入っていません。 ビジネスが上手くいくとみんなおもしろいほど同じことを言います。このビジネスで関わっているお客さまに貢献していることがやりたいことだ、と。

僕はビジネスには金銭だけではなく、できることの限界があると思ってます。何のビジネスをしているかによってできることが絶対に限定されるからです。 最初起業する動機はみんなお金です。自分が心からやりたいことではないことが圧倒的に多いです。なのに成功すると最初からそれがしたかった、みたいになることがあります。女性に多いです。男性は糸が切れた凧みたいになります。

>>短編コラム③『でも、やっぱ、違うんですよ。それは』を読む