もしかして、自分は起業してビジネスをバリバリやることに向いていないかもしれない。

これは、起業家もしくはこれから起業する人なら、誰でも一度は思う事かもしれません。成功するかどうか、気になりますよね。答えをどのように導くか、悩むかもしれません。

自分でビジネスをし、事業をおこなっていくことが向いているかどうかは、どのように考えたら良いのでしょうか?今回は、ビジネスに向いているかどうかのポイントをわかりやすくご紹介しましょう。

「起業に向いているか?」という質問は〇〇と同じ

自分は起業家に向いているかどうか?という質問は、実は自分は親になることが向いているか?という質問と同じです。考えてもあまり意味のないこと、と思ってください。

親になるのに向いているかどうか、正解はこれとはっきり示すことは難しいでしょう。自分では向いてないと思ったけど、親になってみたら子供は可愛い、周囲と協力しながらなんとか子育てできている、という経験をされている方も多いのではないでしょうか。

もちろん、こういうタイプは親にならない方が良いというのは、いくつか例をあげることはできます。例えば(そういう人が実際にいるかどうかは別として)子供を見るといじめや虐待をしたくなるような人、自分のお金は自分のためにしか使わず誰かを養うなど絶対にしたくないという人などは、親にならない方が良いでしょう。

ビジネスとは違い、親になることは子供が生まれてからやめようとしても、急にやめられるものではありませんね。その点ビジネスは、起業するかしないか、自分で選択できます。ビジネスも、こういう理由だから向いている、というのははっきりと言い切れるものではありません。しかし向いていないタイプは大きくわけて3つ言えます。その3つのポイントとは何か、次の項で見ていきましょう。

起業に向かない人の3つの特徴

ビジネスに向いていない人とは、どのようなタイプでしょうか。ポイントを3つご紹介します。

(1)真摯さに欠ける

何事も、真摯に取り組むというのは人として必要です。起業すると自分がトップになり事業を回す必要があるので、自分がどういう態度でビジネスをするかが成果となって自分にダイレクトにはね返ってきます。

真摯に取り組むことができずに、いい加減な仕事をしたり不誠実な態度をとったりする人は、会社にも起業家にもいます。会社であれば、査定されたとしてもある程度保証された給与をもらえるかもしれませんが、起業家であれば売上に反映する影響は大きいでしょう。

真摯に物事に取り組めない人は人として大切なものが欠けています。そういう人は、ビジネスに向いてないと言えるでしょう。

(2)お金の管理に対して苦手意識がある

売上をあげてお金を稼ぐことが、企業や事業を維持します。心理的にも能力的にも、お金に対して集中できずお金を稼ぐということに真剣になれない人は、起業しても自分が苦しくなるだけです。

好きだから売れなくても良いと考えるなら、ビジネスではなく趣味でやることを検討した方が良いでしょう。ビジネスとしてやるからには、お金を稼ぎ売上をあげるために真剣に取り組むべきなのです。

好きかどうか、やりたいかやりたくないかなど、気分や感情を優先させてお金に対して真剣になれない人も、ビジネスはやらない方が賢明かもしれません。

(3)組織で働くほうが力を発揮できる人

良いか悪いかではなく、その人の特徴として会社に勤めた方が自分を生かせる、という個性の人もいます。やりたいかやりたくないかではなくて、もともとの性格の問題です。

例えば、企画はそれほど評価されなかったけれど、営業のサポートに回ったら絶賛されたとか、大きなプロジェクトでは連携部署間の意思疎通をうまく回すことで定評があるとか、トップではなく組織の枠組みの中で生かされる強みのある人です。

組織を土台として支えるサポート役に喜びややりがいを感じるかどうかは別として、チームに対してサポートや仕組みづくりをうまくやれる人は、会社のほうが自分を生かせる可能性があります。

人生という長いスパンで考えて、起業しない方向性がベストで、起業しない方が自分の全てを出せる、という人は起業しない方が良いでしょう。自分がどういう人間かしっかり考えて、自分を生かすにはどうしたら良いか、という視点で考えてみてください。

ビジネスがうまくいきやすい人の傾向

ビジネスがうまくいく傾向の人はいます。向き不向きではなく、こういうタイプの人はうまくいきやすい、という傾向ですので、参考にしてください。

ビジネスがうまくいきやすいのは、まず行動できる人と、行動から習得できる人です。まだ自分がよくわかっていない物事に対しても、まず行動することが大切です。

理解できるかどうかと行動できるかどうかは、関係がありません。全てを理解しないと行動できないと思っている人もいるかもしれませんが、それは違います。考えていることを理由に行動を止めてしまうのは、考えを行動しない言い訳にしていませんか?

生活の中で、知らなくても行動している物事はたくさんあります。自動車の仕組みを知らなくても運転して移動することはできますし、薬の薬理作用を正確に知らなくても薬を飲んで病気を治すこともできますよね。

成果をあげるためにはまず行動することは必須であり、必ずではありませんが、行動から習得できる人はビジネスがうまくいく傾向にあります。

まとめ

起業に向いているかどうかを悩むのは、自分のことゆえに確信が持てず不安になるからです。悩むこと自体は間違いではありません。誰もが思い悩みます。

向き不向きにこだわるよりは、起業すると決めたら自分に何ができるのか、簡単に成果を出せるものは何かを考えたほうが建設的です。向いているか向いていないかは、実際にやってみないとわからないことも多いので、考えてもはっきりした答えは出ません。

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